年齢による大腸がんの罹患率と便潜血定量検査
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年齢による罹患率
下のグラフは大腸がんの年齢別の年齢別の大腸がんの罹患率です。




 年齢  -19 -24  -29 -34 -39 -44 -49 -54 -59 -64 -69 -74 -79  -84  85-
罹患率 0.3 0.6 3 5 8 17 37 50 79 105 142 184 234 261 371
それぞれの年齢での10万人中の大腸がん罹患数です。
免疫機能が下がる40代半ばから大腸がんの罹患率は上昇します。詳しくはこちらをご覧下さい。

大腸がんは早期発見で治る病気です。便潜血検査は定期的に繰り返し受けることで大腸がんの早期発見を目指します。
 大腸がんは30歳位くらいまではほとんど発生していません。非常に希ですが家族性大腸腺腫症(せんしゅしょう)(家族性大腸ポリポーシス、ガードナー症候群とも呼ばれる)を例外としてあまり心配する必要はありません。親族に家族性大腸腺腫症を発症している方は注意を必要としますが、ほとんどの大腸がんは30歳を超えてからですので、30代または40代あたりから便潜血検査を毎年お受けになることをお勧めします。


年齢による定量検査の結果と罹患率の関係は?
 次の表は宮城県の調査・国立がんセンターの統計などから、大腸がんの罹患率を按分計算を繰り返し、統計的にシュミレーションしたものです。一定の誤差は生じておりますし、母データの関係から、罹患率が高めに出ている可能性はありますが、この結果を見ますと大腸がんの罹患率が1%を超えるのは55歳以上の陽性の方、定量検査では150ng/ml以上の方、60歳以上では100ng/ml以上の方、65歳以上では40ng/ml以上の方となっています。また罹患率が0.1%以下となるのは、30代までは150ng/ml未満、50代までは40ng/ml未満、60代以上では40ng/ml未満でも0.15〜0.25%程度の罹患率と予想されています。

便潜血検査で陰性だと精密検査は必要ないのですか?
 一般の大腸がん便検査では、「陰性」と「陽性」と判定されます。陰性の方の0.3%程度、陽性の方の2〜4%程度に大腸がんが発見されるみられています。定量検査で行った宮城県での調査結果を見ますと、0.3%の確立である陰性の方でも50ng/ml以上の方では1%程度大腸がんが発見されているという結果が出ています。 しかし、この調査は当センターの受診者層より高齢の方が多く、国立がん研究センターの統計などを参照すると、30代においては100ng/ml以下なら0.1%未満、40代で0.2%未満、40ng/ml以下ではそれぞれ0.01%・0.04%以下程度です。

便潜血検査で陽性の時
基本的に、大腸カメラによる精密検査を受けてください。便潜血検査で陽性の時の説明はこちら
(参考 内視鏡検査を考えるへリンク

(リンク集)
 ★40歳までの健康診断を考える
 ★75歳までの健康診断を考える


大腸がんは早期発見で治る病気です。
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増えている大腸がん

 毎年、12万人もの方が大腸がんを発症しています。大腸がんの発症は60歳以上の方に多いため、医療に携わる者も含めて若い人は、たとえ症状が出ていても見過ごされがちですが、30代で1000人程度、40代では約5000人の方の大腸がんが発見されており、見過ごせない実数となっています。仕事や子育てに忙しい30〜50代の方々の大腸がんは、高齢者に比べ侵攻が速いことが多く、また発症した時の仕事や家族の生活に与える影響も深刻です。近年、大腸がんは早いうちに見つかれば治る病気と言われていますので、特に早期発見が重要と考えますが、この検査の受診率は高くありません。

 私たちは、出来るだけ多くの方に大腸がんの検査を受けていただけるように、運用方法を工夫し、コストを見直して「郵送型の大腸がん検査」を始めました。インターネットを利用し、郵送型とにすることで、何度も医療機関や保健所に足を運ばなくても、手軽にお受けいただけます。検査の信頼度を上げるため、大手の検査機関に検体検査は依頼しています。

多くの自治体で40歳以上の方などを対象に大腸がん検診を実施しています。詳細は、各地の保健センターや保健所などにお問い合わせください。

大腸がんに関するリンク集

財団法人 日本対がん協会 大腸がん検診の流れとその効果 
*大腸肛門病辞典 「大腸.COM」 
*科学的根拠に基づくがん検診推進のページ 
*特定非営利活動法人ブレイブサークル運営委員会「ひろげよう。大腸がん検診の輪」 
がんの統計 - がん研究振興財団 

郵送検査キットセンター TEL 06-7639-1725


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