感染したピロリ菌は、胃酸から自らを守るためウレアーゼという酵素を分泌して、自分の周りの胃酸(酸性)を中和します。この時に生成されるアンモニアによって胃の粘膜は炎症を起こしダメージを受けます。粘膜は損傷・萎縮し、慢性胃炎や胃潰瘍などの原因となってしまいます。このようなピロリ菌による影響が長期間にわたって繰り返されることで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃ポリープなどを発症するリスクが高まります。
胃粘膜のダメージを受け続けることによって慢性胃炎は胃粘膜が萎縮した萎縮性胃炎に進みます。スウェーデンでの調査では1979〜2011年までに内視鏡検査と生検を受けた約30万人の10年間での胃がん発症率が通常の256人に1人程度に対し萎縮性胃炎では51人に一人、進行し上皮が異常な形態となったものでは19人に一人が発症していたという結果が出ています。
料金が安いですが、検査は正確ですか?
30〜50代の若い方は胃がん検査をなかなか受けておられません。ピロリ菌感染者は早いうちに除菌しておくことで胃がんを予防できます。お仕事や子育て・ご家族など影響が大きい働く世代の方々にこそ検診を受けていただきたい。ネットを使った郵送検査で実績のある郵送検査キットセンターは、大腸がん検査で開発したシステムを使い、低コストで迅速なオペレーションと大手臨床検査会社に検査部分は委託する事で信頼性を両立しました。
郵送検査キットセンターが採用している便中抗原検査は精度が高く信頼度の高い検査です。感染した人の便からはダイレクトにピロリ菌を検出する便中ピロリ菌抗原定性検査はコストや手間がかかることから、医療機関ではコストの安い尿や血液による抗体検査が使われることも多いですが、一般的です。当センターでは抗原検査を抗体検査並みの価格で可能にしました。
郵送検査キットセンターは採血を伴う検査は取り扱っていません。傷口の感染や購入者が行う血漿の分離手順が難しいなど、サポートにコストがかかる検査は行わず、簡単で誰にでもできる検便検査を中心に取り扱う事で。運営コストを抑えており、現在の検査料金を実現しています。お送りいただいた検体は多くの人間ドックや病院から依頼を受けて臨床検査を担う大手臨床検査会社に提出され、専門の管理検査技師が測定を行っており検査品質に心配はありません。(契約検査会社が複数有り、事前に検査を行う検査会社をお伝えできませんが、検査結果には実際に検査を行った検査会社・ラボを掲載しています。)
検査結果はすぐに届きますか?
採取した検便はクッション封筒に入れて当センターに郵送していただきます。センターに届いた検体は所定のチェックを行い、翌日には大手臨床検査センターで専門の検査技師によって検査されます。結果は検体到着3営業日後に原則として郵便で発送します。結果が陽性の場合は書留郵便または特定記録郵便で発送していますが、陰性の場合は普通郵便でお送りします。(日曜・祝日と一部の土曜日、年末年始は休業させていただいております)
除菌後の再感染を調べることもできますか?
便中のピロリ菌をダイレクトに調べる抗原検査ですから、除菌後の再感染もチェック可能です。(便中に排泄されたピロリ菌の死骸にも反応してしまいますので除菌後6週間程度あけて検査してください)
尿や血液を使ってのピロリ菌検査は抗体検査ですので、個々の体質や過去のピロリ菌感染の影響や抗体の型の違いによって正しい判定ができませんので除菌後のチェックには向いていません。また呼気検査も含めて除菌処置直後は数値が上昇しないことがあります。ピロリ菌除菌に失敗していても10%程度の方が除菌後の検査で陰性が出て除菌できていると信じてしまっているとの報告もあります。
ピロリ菌に感染している人の便中にはピロリ菌が存在します。当センターの「糞便中ヘリコバクターピロリ抗原定性検査」は便中のピロリ菌をダイレクトに検出する抗原検査です。除菌3〜6ヶ月後の再チェック・確認にもご利用いただけます。
感度:胃感染を見落とさない確率
特異度:非感染者を陽性としない確率
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血液によるピロリ菌抗体検査で陰性でした。安心して良いですか?
ピロリ菌に感染していても血液や尿中にはピロリ菌は存在しません。血液や尿で行う検査は感染すると体内で作られる抗体の濃度を測定して判断しています。近年、アジア型のピロリ菌にもよく反応する検査薬が開発されるなど、以前に比べれば精度は向上していますが、10%程度は誤って陰性と判定されてしまうことがあるようです。あまりにも見落としが多いと、2016年より陽性と判定する基準濃度を
10 → 3 U/ml に変更したところ今度は感染していない人まで陽性となることがあるようです。抗体検査で陽性と判定された方も除菌を行う前に、ダイレクトにピロリ菌の有無を検出する便による抗原検査で再チェックされる事をおすすめします。
医療機関や人間ドックでは便中抗原検査をあまり使用しないのはなぜですか?
血液や尿とちがって便はその場で採取できないことが大きな理由であると思います。また他の検査で採取した尿や採血を流用できること、検査コストが安い事も理由になると考えられます。ただし感染していても血液中からピロリ菌を検出することは出来ないため抗体濃度を測定して感染の有無を判断しますが、あまり精度はよくありません。
呼気による「尿素呼気試験」も手間やコストはかかりますが、その場で検査が実施でき、結果も分かることから消化器系の専門医の間では広く使用されています。
国内の医療機関では呼気迅速法が広く使用されていますが、欧米では便による抗原検査がポピュラーです。除菌治療で成功された方は3〜6ヶ月後に便による抗原検査で2重となりますが再チェックされることをおすすめします。
ピロリ菌を調べるのに健康保険は使えますか?
胃カメラ検査をして、慢性胃炎などの病気を診断された場合、ピロリ菌検査や除菌は「胃炎の治療のため」ということで健康保険が適用になります。胃カメラ検査をしていない場合、胃カメラの検査はしたが慢性胃炎等の病気がなかった場合は、「胃がん予防のためのピロリ菌検査」ということで健康保険は使えず自費診療となります。特に症状もないのにピロリ菌の検査を医療機関で依頼すると、高額な自費診療で請求されたり、不必要な胃カメラを指示されることがあります。(胃痛などの症状もないのに胃カメラの検査を保険で行ったり、胃カメラをしても慢性胃炎などの診断なくしてピロリ菌検査を健康保険で行うのは診療報酬の不正請求になります。)
検査結果に対して医療機関を紹介するなどのサポートを受けることができますか?
検査キットの購入手続き、キットの配送、検査結果の送付に関するサポートは万全を期しています。しかし検査結果に対する医学的サポートや医療機関の紹介は行っておりません。、サイトを通じた情報提供は、これからも充実させていく予定ですが、提携している医療機関への紹介などで収益をあげる考えはありません。
ピロリ菌学会・専門医の配置されている医療機関の一覧はこちら。
胃がんは20〜30代でもかかることが、よくあるのですか?
下表のとおり、胃がんに罹患する人は45歳くらいから大幅に増加します。しかしお仕事や子育てなどいざ罹患した時に、もっとも影響が大きいのは30〜40代で、その数もけっして無視できる数ではありません。 胃がんの多くは幼少期に感染したピロリ菌によって長年にわたり受けた胃へのダメージが原因で50代以降に発症することが多いと考えられ、若い世代で感染のチェックを行い、感染者は早めに除菌を行うことが重要であると考えています。また子育て前にピロリ菌検査をして感染者は除菌する事は、次世代への感染を防ぐ意味で大いに重要です。
ピロリ菌にどれくらいの割合の人が感染しているのですか?
井戸水の使用などにより過去の日本ではピロリ菌感染者が以前は非常に多く、ピロリ菌と密接に関連する胃がんは日本では多発しました。衛生状態の改善などに伴い40代までのピロリ菌感染者はかなり減りましたが10〜40代でも10%程度のピロリ菌感染者が存在します。胃がんの99%はピロリ菌感染者から発生していることが知られており、ほとんどの胃がん患者がこの10%のピロリ菌感染者から発生する可能性が高いと考えられます。
ピロリ菌に感染していた時のその後の流れ
基本的には医療機関でピロリ菌に感染していることを伝え、ピロリ菌の除菌を希望します。
ピロリ菌に感染していても、殆どの場合は7日間、抗菌剤を服用することで除菌することができます。
除菌1ヶ月後に再検査して、ピロリ菌の除菌が成功しているか調べます。これまでに風邪などで抗菌剤を2〜3日服用するなどして感染していたピロリ菌に耐性が出来ているなどして除菌に失敗した場合は、抗菌剤の種類を変更して再度除菌を試みることになります。
ピロリ菌に関する専門医のいる医療機関は日本ヘリコバクター学会のサイトにあるピロリ菌感染症認定医一覧から検索できます。
ピロリ菌感染の検査や除菌にどれくらいの費用がかかるのか?
ピロリ菌検査キットは検査費用は安くなりますが、陽性の時の除菌費用は自費診療になってしまいます。
医療機関では健康保険を使うことができますが、健康保険を使う条件として「胃カメラ検査で慢性胃炎の診断がされること」が条件になります。したがって保険適用になりますが胃カメラの費用が別にかかります。
・ピロリ菌の検査だけなら、10000円以上かかる医療機関より3700円ですむ検査キットの方がお得になります。
・ピロリ菌の除菌が必要な場合、ピロリ菌の除菌が自費になりますが1回で除菌できれば検査キットがお得になります。
・除菌に失敗し、再度の除菌処置を繰り返す場合は、胃カメラ検査をして保険を使った方がお得になります。
ピロリ菌除菌によるトラブルはありませんか?
ピロリ菌の除菌にあたって、抗菌剤を1週間にわたって服用します。このお薬の使用にあたって下痢などの副作用が起きることがあります。同時に胃薬なども処方されることが多いですが、大雑把な言い方ですが、風邪などでも使用される抗菌剤を少し量を増やして1週間連続で服用する事になります。ピロリ菌だけでなく他の腸内細菌にも影響を与えることが多いですから、服用にあたってはドクターとよく相談して除菌を行ってください。
過去に同種の抗菌剤などを使用していたために、ピロリ菌に耐性がついていて、うまく除菌できないことがあります。この場合は使用する抗菌剤お種類を変えてもう一度除菌を行うことななります。ピロリ菌が除菌されることで胃粘膜への影響が収まり胃炎などの症状が改善することもありますが、この治療自体が直接的に症状などを和らげるものではありません。また、これまでピロリ菌によって抑制されていた胃酸が、通常通り分泌されるようになることから、一時的に胃酸過多の症状が発生する場合もあります。(もともと胃酸過多であった方がピロリ菌の除菌によって、症状が表に出ることなども考えられます。)
この他に受診しておいたら良い検診は?
「もしガンにかかったら」そんなことを考えると、「人間ドック受けなきゃいけないのかな」なんて考えてしまいます。でもがんの早期発見を考えるなら、人間ドックを毎年くり返して受けなければいけないのでしょうか?30代、40代のがんの発症率はそう高くありません。高額な人間ドックを毎年受けなければいけないのでしょうか? 職場の健診や自治体のがん検診などを組み合わせてがんの早期発見を考えてみましょう。
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毎年、12万人もの方が大腸がんを発症しています。大腸がんの発症は60歳以上の方に多いため、医療に携わる者も含めて若い人は、たとえ症状が出ていても見過ごされがちですが、30代で1000人程度、40代では約5000人の方の大腸がんが発見されており、見過ごせない実数となっています。仕事や子育てに忙しい30〜50代の方々の大腸がんは、高齢者に比べ侵攻が速いことが多く、また発症した時の仕事や家族の生活に与える影響も深刻です。近年、大腸がんは早いうちに見つかれば治る病気と言われていますので、特に早期発見が重要と考えますが、この検査の受診率は高くありません。
私たちは、出来るだけ多くの方に大腸がんの検査を受けていただけるように、運用方法を工夫し、コストを見直して「郵送型の大腸がん検査」を始めました。インターネットを利用し、郵送型とにすることで、何度も医療機関や保健所に足を運ばなくても、手軽にお受けいただけます。検査の信頼度を上げるため、大手の検査機関に検体検査は依頼しています。
多くの自治体で40歳以上の方などを対象に大腸がん検診を実施しています。詳細は、各地の保健センターや保健所などにお問い合わせください。
*財団法人 日本対がん協会 大腸がん検診の流れとその効果
*大腸肛門病辞典 「大腸.COM」
*科学的根拠に基づくがん検診推進のページ
*特定非営利活動法人ブレイブサークル運営委員会「ひろげよう。大腸がん検診の輪」
*がんの統計 - がん研究振興財団